kmpen148のいろいろ

日常生活の雑感を書き出しています。備忘録的役割。

私はきっと「エリクサー」を使えない

ここ最近、私の愛読書ならぬ愛読サイトが「Books&Apps」さんなのですが、こちらの記事が非常に興味深いのです。

ビジネスに関することもあれば、趣味に関することもあり、本当に幅広いテーマで記事が書かれているのですが、各筆者様の考えを読むと、私の中でも自分自身が持っている思考的なものが整理されていきます。


色々と取り上げたい記事はあるのですが、その中でも今回は以下の記事を取り上げてみたいと思います。


この世には、エリクサーを躊躇なく使える人間と、使えない人間がいるんだ。


いや、もう、タイトルからして「何が書かれているんだろう?」と興味を引かれたのですが、中身もまた小説のような展開。

この記事における主人公「僕」は、「彼女」(「ある女性」という意味)に呼び出される。

呼び出されるときは決まって「彼女」が何かに上手くいっていないときだけなので、「僕」は何となく「彼女」の身に何があったのか想像できる。そして「彼女」から発せられた言葉は……


「私ね、離婚しようかと思うの」


もうこれだけでも記事の中に引き込まれるのに、その後がまたグッと引き込まれる展開で、「彼女」にそんな話を聞かされているにも関わらず、「僕」は中学生の時の友達「健太郎君」のことを思い出す、という…。


この続きはぜひ読んでいただきたいので、詳細には触れませんが、「エリクサー」は「人生における決断」という意味で捉えられています。


個人的にはファイナルファンタジーシリーズはやったことないので「エリクサー」そのものの重要性は分からないのですが、ドラゴンクエストでいうところの「せかいじゅのしずく」でしょうか。ポケモンでいうところの「かいふくのくすり」でしょうか。

いずれも序盤ではレアアイテム的存在で、使うタイミングに悩むものです。なんだかんだ使わずにいると、終盤では当たり前のように手に入るわ、はたまたお店でも買えるわ、でも大してピンチにならないから使わないわ……みたいなアイテムですよね。


自分の中で勝手にそう置き換えたときに真っ先に思ったのは、私は確実にエリクサーを使えない人間だな、と。

2周目とかなら「またあそこで手に入るから使っちゃえ」みたいに割り切れるのですが、初見プレイの場合はむしろアイテムに頼らなくても平気なくらいまでレベルを上げ、装備を整え、作戦を考え……と準備万端で臨みます。

「この先もっと危ない場面があるだろうから残しておこう」と残した結果、結局使わなかったことばかりです。


つまり、そういったアイテムが「人生における決断」なのであれば、私はなかなか決断を下せない人間なのだろうな……と思います。


ただ、記事では、「僕」はエリクサーを安易に使うものではないと考えている、と続いております。


世の中は、今の状況が嫌なら「決断」すべきだという風潮がある。そういった成功談が数多くある。しかしそれは「成功者」からの視点であって、必ずしも「決断」が成功になるわけではない。

だから、「決断」しなかった生き方ももっと尊重されてもいいんじゃないか………と。


大袈裟かもしれませんが、この記事を読んで、自分のこれまでの生き方をより一層尊重しようと思いました。私の選んだ道は現段階では間違っていないのだなぁ、と。


私は性格上、即決ができない方だと思います。自分の人生に関わるようなことなら尚更です。


例えば、今の仕事を辞めて他のことをしたいなぁと思ったとしても、それをやるまでの過程が面倒なのは目に見えているし、たとえそれを乗り越えたとしても、その先まではっきりと見えているわけでもありません。家庭もあるため、自分ひとりだけの問題でもありません。

それならば、ある程度先も見えていて、今後の人生設計も立てやすい今の仕事を続けることが最善策であるとして、結局他の道は捨てて、今の道にとどまることを選びます。


これもまたひとつの「決断」ではあると思うのですが、記事にも書かれているように、世の中は「今の道を選ぶ決断」よりも「他の道を選ぶ決断」を後押ししている風潮は確かにあるように感じます。


エリクサーやせかいじゅのしずくを使えない人間も、決してそれは間違っているわけではないと思える世の中になるといいですね。これもまた大袈裟かもしれませんが…。


おそらく、今後もこのようにBooks&Appsさんで読んだ記事について、こんなこと思った/考えた的な内容を書くことがあると思います。


今日はここまでにしておきます。