先日、次の記事を読みました。
なんだかなぁ……という感じです。
まぁ、この話題は現在ホットなだけで、少し経てば何事もなかったかのように忘れ去られていくものだとは思うのですが、私個人として感じたことを記しておこうかなと。
アンパンマンに限らず、暴力的な場面がある作品や性的な描写が多い作品なんかはこうして槍玉に上がることが多い傾向にあると思うんですね。
ざっくり言ってしまうと、「子供に悪影響だ」ということで(むしろ、アニメ、ゲーム、マンガというジャンルで一括りにされて語られていることもあります)。しかし、私自身、この論調には割と懐疑的です。
もちろん、ある作品がそれを見ている側に何らかの影響を与えているということ自体は否定しないのですが、それを以てして即座に悪影響だとは思えません。
子供の性格が形成されていく過程にはそれこそ様々な要因が積み重なっていっているはずなので。
自分の経験にはなってしまうのですが、子供の頃から「子供に見せたくないアニメランキング」の常連であった「クレヨンしんちゃん」を毎週見ていましたし、毎週のように殺人事件が起こる(殺人事件が起こらない回があると逆に驚くくらい!)「名探偵コナン」が大好きですし、マンガもたくさん読んだし、ゲームもたくさんやってきました。
しかし、一応こうして無事に平々凡々な生活を送れていますし、悪影響があったとは思っていません。周りの友人もそんな感じの人ばかりです。
この辺を学術的に論じているものって数多くあるとは思うのですが、私も一応大学~大学院で「メディア・リテラシー」的なことを齧っていたので、やっぱり気にはなるところなんですよね。
まぁ、私の場合、研究対象をインターネットにしていたのでちょっとズレてはいますが、アニメもゲームも一種の「メディア」という枠で括ってしまえば、共通項はあると思います。
気になった方は是非色々と調べていただきたいのですが、この「メディア・リテラシー」も様々に言われている学問で定義が確立し切っていないっちゃいないんですが、その一部として、受け手側もしっかり考えて受け取りましょう的な意味が含まれています。
だから、たとえ暴力的な作品を見ていたとしても、「メディア・リテラシー」なるものが備わっていれば、社会規範と照らし合わせて「この行動を現実でやったらダメなんだ」って判断ができるということです。
とは言っても、子供が最初からメディア・リテラシーを身に付けているわけがないので、そもそもの前段階としてやはり家庭での教育、学校での教育によって社会規範を身に付けさせていく必要はあります。
今回の例で言うと、「アンパーンチ!!」って突然叩いてきたらそりゃ「ダメだよ」と叱る必要があるわけで、それをせずに、アンパンチしてきた!→アンパンマンを見ているのが悪い!→アンパンマンは悪影響だ!とはならないんじゃないかなー、と。
まぁ、アンパンマンを見せる見せないは各家庭の判断なのでそこは自由だとは思いますが、何もこれはアンパンマンだけに限らない話ですよね。
個人的には、これを書きながら、アンパンマンが自分の顔をもぎ取って相手に与える場面って結構怖いなーとか、新しい顔と入れ替わった古い顔が生気を失ってその辺に転がっているのを想像すると恐怖だな……とか余計なことを考えてしまったのですが。
なんかまとまりのない文章となってしまいましたが、結局のところ、こんな話題になるくらいアンパンマンって大人気だよね、ってことです。
余談ですが、家でアンパンマンを見せていなくても保育園や幼稚園では主要キャラだから、結局アンパンマン大好きになるらしいです。本当なのでしょうか。私はバイキンマンが好きでした。
以上です。