kmpen148のいろいろ

日常生活の雑感を書き出しています。備忘録的役割。

卒業論文を書くことは楽しかったという思い出

プロ野球も終盤ですね。巨人はマジックが消滅してしまいましたが、圧倒的有利という立場は変わりませんので、一ファンとしても「優勝」は心配していないものの、むしろCSの方が心配になっている今日この頃です。

いや、しかし、導入当初からずっと思っていることなのですが、CSって本当にいらないですよね。このことについては別の機会に。



卒業論文と野球を繋げるのかーと見出しに惹かれて読んでみたところ、卒業論文を書く際の心得的なものを書きつつも、最終的にはオリックスの終盤に期待しているという話だったのですが、筆者はどなたなのだろうと調べてみたら、教授でありオリックスファンでもある方でした。納得。


おそらく卒業論文という前振りをして本題はオリックスのことなんだと思いますが、私はここではあえて「卒業論文」に焦点を当ててみます。


私は大学生時代に卒業論文、大学院生時代に修士論文を書きました。内容は本当に誰からも注目されない論文業界の塵みたいなものですが、それらを書いたこと自体は本当に貴重な体験をしたなぁ、と今でも思っています。


記事の中にもありましたが、卒業論文は、どんなに頑張って卒業に必要な単位を取得しても卒業論文がダメダメで全く評価されなかったり、そもそも放棄したりすると卒業ができなくなるという最終砦のようなものです。


今の時代、何文字程度が相場なのか知りませんが、私が大学生の頃は約3万字でした。

いやー、この文字数って結構気が遠くなるんですよ。TwitterなどのSNSで短文で表現することは慣れているし、少し量が増えてブログという形で表現することはできても、1つのテーマについて3万字、しかも論理的にちゃんと繋がっていないといけない。

教授や作家の方々からするとどうってことないのかもしれないけど、ほぼ初体験の学生からするとそりゃもう苦行の域ですよ。

ちなみに、修士論文は私の大学院では10〜12万字が相場でした。


とは言っても、書かなきゃ卒業できないわけで、卒業論文修士論文を書いた経験からこんなことが重要かもなーってことを書き出しておきたいと思います。
あくまで一個人の経験に基づく見解なので一般化はできません。


先に箇条書しておくと、

  • 時間の管理
  • 資料収集
  • 割り切り
  • 主語・述語を明確に

です。

時間の管理

何よりもまずはこれが大切です。
記事の中にも書いてありましたが、提出期限が定められている以上どんなに遅くてもそこまでには出さなきゃいけないし、かと言って指導教授に一切見せずに提出するということは避けなければなりません。


私の場合、4年生の頃のゼミは受講生が順番に論文構成(今これくらい進んでますとか、今こんなことで悩んでますとか)を発表して、他の受講生にツッコミを入れてもらい、最後に教授が助言をするという形式だったので、割と長期的にフィードバックを得られるゼミでした。その点はラッキーだったと思います。


そこで、時間を管理する上では余裕を持たせた配分が必要ですが、「今日何をやるか」よりも「何月までに何をやるか」を早いうちに決めてしまった方がいいと思います。その辺をある程度決めてしまえば、その次は週単位、日単位、時間単位と短期的な部分でやることを絞っていきやすいかなーと。

まぁ、結局のところ仕事もこんな感じで進めていくので、その予行演習をやっているようなものですね。

資料収集

その名のとおり、自分が書きたいテーマに関する情報や主張したいことを裏付ける文献などを集めることです。これが想像以上に時間かかります。下手したら論文を書き上げる時間よりも多くなることもあるんじゃないでしょうか(言い過ぎ?)。


特に、テーマが非常に狭いものや先行研究がない(少なすぎる)ものだと関連資料を見付けること自体に時間がかかるので、その場合は研究テーマの妥当性を見直す必要があるかもしれません。


また、当然ながら関連資料や文献は読み込んで、自分のテーマにどう落とし込むかということを考えなければならないので、集めてきた資料の取捨選択も必要になり、これにかなりの時間を取られた記憶があります。


表題だけを見ると関係しそうだなーと思って目を通してみたら、いまいちピンと来ないことばかり書かれていることもありますし。


一方で、持ってきた関連資料の、その研究テーマにおける立ち位置や著者の実績などもしっかりと見ておく必要もあります。

単純な話、そのテーマで第一人者的な教授が著した文献とネットに公表されている学生の卒業論文とではどっちの方が信用度が高いですか、って話です。
指導教授に口酸っぱく言われていたことですが、採用している参考文献によってその論文の信用度も左右されるそうです。

割り切り

では実際に論文を書き始めてみると、そりゃもう進みません。いや、もちろん突っ走れる人もいるんでしょうけど。

ただ、最初はあーでもない、こーでもないって四苦八苦していても、波に乗れるときがあるんですね、多分。自分が最も主張したいことを書いているときとか、知識が豊富にある箇所とか。

そうすると今度は逆に、あれも書きたい、これも書きたいみたいな衝動に駆られてしまうのですが、思いのままに書いてしまうと主張と逸れてしまったり、その部分だけ異様に書き過ぎていたりすることが往々にしてあります。


「論文」は書きたいことを書くのではなく、自分の主張したいことを論理立てて書くことが目的なので、それから逸れてしまうことはいくら書きたくても割り切る必要があります。その分、ブログやSNSに書くといいかもしれませんね。

主語・述語を明確に

小学校のときに習うことで本当に基礎中の基礎なのですが、実際に文章を書いていると意外と分からないもんです。ひと通り書き終えた後に見直してみると、主語と述語がズレていることがよくあります。
最初のうちはたとえくどくなったとしても、とにかく主語と述語が明確になるように書いてみるといいかもしれません。


***

こんなところですかね。

卒業論文修士論文ともに試行錯誤の繰り返しでなかなかの苦行ではあったけど、自分の主張を思う存分書ける機会(もちろん論理的に、ですが)でもあったので非常に楽しかったです。
指導教授にも恵まれていたので、論文の書き方をしっかりと学べたことも大きかったかもしれません。


たまに、「うちの大学は卒業論文なんてなかったよ」という声を聞きますが、それはそれでちょっと勿体無いなぁーなんて思うのです。


今回はこんな感じです。