kmpen148のいろいろ

日常生活の雑感を書き出しています。備忘録的役割。

2019年の巨人について語る〜シーズン中に感じたことの話〜

先日はシーズン前のことをつらつらと書いたので、今回はシーズン入ってからのことを書いてみたいなーと。

書きたいことは色々とあるのですが、「優勝した要因」に絞ると私の中では以下の3点が特に上げられるかと思います。


①主軸の安定
②中継ぎ陣の奮闘
③要所での勝利


こんなところでしょうか。1つずつ簡単に。
ちなみに、大雑把な成績や数字は調べていますが、細かい部分については印象という個人の主観に依っていますのでご了承ください。

①主軸の安定

これは主に、坂本、丸、岡本の3人がシーズンを通して試合に出続け、一定の成績を残したことです。今年はとにかくこれが一番の要因だったと思います。

昨年は主軸が坂本と岡本の2人で、坂本は一時離脱をしていました。そうなると警戒は岡本に一点集中となってしまいます。また、それだけ得点力も落ちてしまいます。そんな中で「3割30本100打点」を残した岡本は「すごい!」の一言に尽きるのですが。


そんな岡本も今年はマークが厳しくなり、かなりもがき苦しんでいたように見えましたが、その前を打つ坂本と丸は大きな不調もなく、岡本の不調(坂本・丸と対比する意味で敢えて「不調」と言います。)をカバーしていました。

また、成績もさることながら、私としてはこの3人が143試合出場した(離脱しなかった)ということが何よりだと思います。

この3人が打線に名を連ねている以上、相手からしたら恐怖であり、たとえ一時的な不調だったとしても、たった1打席の結果で好転することもあります。


欲を言えば、ここに開幕スタメンだった吉川尚も入ってほしいところですが、まずは怪我をしっかり治してもらいたいものですね。

②中継ぎ陣の奮闘

長年中継ぎ陣で活躍してきた山口鉄と西村は怪我で昨年引退し、マシソンも病み上がりで合流が遅れてしまっているという中で、次世代の中継ぎの柱となる選手がいない状況でした。

それでもシーズン前は守護神候補のクック以外の補強はしませんでした。このことについて私は、今いる選手たちだけで何とかするという表れなのかなぁ…なんて思っていましたが、前評判はやはり中継ぎ陣の不安が挙げられていましたね。


しかし、蓋を開けてみると思ったよりも何とかなった結果だったのではないでしょうか。

シーズン途中にはトレードで鍵谷、新助っ人でデラロサを獲得しましたが、中継ぎ陣の柱として最終的には中川、大竹、田口あたりがしっかりと回っていたように思えます。

特にシーズン当初では中川が16試合連続無失点、クックが離脱後は守護神として君臨する活躍を見せました。
その中川がちょっと疲れ始めた頃に大竹、田口が活躍をしてカバーするという好循環が生まれていたと思います。この辺の見極めは首脳陣が優れていたのではないでしょうか。

また、途中加入で未知数だったデラロサがピタッと守護神にハマったことも嬉しい誤算だったと思います。


ところで、不安視されていた中継ぎ陣ですが、昨年とちょっとした比較をしてみました。

今シーズンの投手陣の中で借金を作ったのは髙橋優貴2(5勝7敗)、ヤングマン1(3勝4敗)、野上1(1勝2敗)、戸根1(0勝1敗)、鍵谷2(0勝2敗)、宮國2(0勝2敗)、鍬原1(0勝1敗)、クック2(0勝2敗)、アダメス1(0勝1敗)、畠1(0勝1敗)、吉川光1(0勝1敗)で合計15。そのうちリリーフ陣は髙橋、ヤングマン、畠を除いて11ですかね。

昨シーズンはアダメス2(0勝2敗)、上原5(0勝5敗)、鍬原1(1勝2敗)、澤村5(1勝6敗)、髙田1(0勝1敗)、田口6(2勝8敗)、マシソン3(0勝3敗)、吉川光1(6勝7敗)で合計24。そのうちリリーフ陣は鍬原、髙田、田口、吉川光を除いて15でしょうか。

全体的な借金を9減らし、リリーフ陣だけでも借金を4は減らすという結果になりました。
敗戦の内容は抜きにしても、昨年よりは数が減っており十分に奮闘したと言っていいと思います。

これがもし前評判通りリリーフ陣でもっと借金を作っていたらどうだったかは分かりませんね。

③要所での勝利

これは以前の原監督時代の頃から感じていたことですが、「さすがに今日負けるとヤバイな…」という試合で勝つことができたことです。


何試合か挙げたいと思うのですが、まずは開幕2戦目です。

今年の開幕カードは三連覇中の広島が相手で、球場はマツダスタジアム、昨年は7勝17敗1分と大きく負け越しており、さらには開幕戦をエース・菅野で落としているというマイナス要素が重なっている中での試合でした。

私は「この2戦目も負けるとまたしても去年と同じか…」と正直開幕3連敗を覚悟しておりました。

しかし、5-2で勝ちました。
特にポイントとなったのは、4-2と2点差でリードしている8回表の攻撃で坂本が送りバントをした場面でしょう。

結果的にこの回に1点を追加して一気に勝ちを引き寄せました。そして開幕カードを勝ち越しただけではなく、6連勝と開幕ダッシュを果たしました。


次に5月31日〜6月2日の中日との三連戦を取り上げます。

このカードに入る前、5月の成績が9勝12敗1分と負け越しており、交流戦前最後の三連戦でした。できることなら勝ち越して交流戦への勢いを付けたいなーなんて思っていたのですが、初戦は負け。

ちょっと重苦しいムードの中、2戦目も中盤までは4点差で負けておりましたが、6回裏にビヤヌエバの満塁ホームランで同点に追いつき、さらに阿部の400号となる勝ち越しホームランと一発攻勢で試合をひっくり返しました。しかし、9回表に同点に追いつかれてまたしても嫌な雰囲気になりかけましたが、その裏に坂本のサヨナラタイムリーヒットで勝利しました。

主将・坂本のサヨナラ打と阿部の400号を祝う勝利ということで、ここでチームの雰囲気が上向きになったのではないかなーと感じました。

そして、次の日も坂本の2発のホームランで勝利し、このカードの勝ち越しを決めました。

まぁ、坂本しか打っていなかったのはちょっと気になりましたが、個人的にはこの三連戦の勝ち越しがその後の交流戦の成績に繋がったのではないかと思っています。


交流戦、オールスター前までは勝ちを重ねてほぼ独走状態でしたが、オールスター明けは一転して負けが続き、8月4日のDeNA戦終了後には0.5ゲーム差まで縮められてしまうなど首位陥落の危機もありました。今となっては遠い思い出です。


その後は何とか持ちこたえて迎えた9月10日のDeNA戦を取り上げたいと思います。

この日は勝てばマジック9が再点灯するという試合でしたが、9月に入ってからは1勝6敗とまたしてと重苦しい雰囲気で迎えた試合でした。
そんな試合にかかわらず、守護神候補として獲得したクックを来日初先発に抜擢しました。

クックは4回途中1失点での降板でしたが、中継ぎ陣が踏ん張る中で4番岡本の2発のホームランで勝利をおさめることができ、マジック9が再点灯しました。

結果的にこの日をしっかり勝てたことで優勝が一気に近づいたのではないかと思います。


そして、9月21日。またしてもDeNA戦。
向こうの守護神・山﨑を打ち砕いての優勝。

決まった瞬間、ベンチから出てきた原監督の目には涙が浮かんでいました。あれだけ優勝を味わってきた原監督が人目を憚らずに泣くということは、それだけプレッシャーもあり、相当苦しかったシーズンだったんだろうな……と。

テレビで優勝の瞬間を見ましたが、原監督の涙を見て私まで泣いてしまいました。私も何回も優勝や日本一の瞬間を見ていたはずなのに。


と、まぁ、こんな感じです。

おそらくファンの方それぞれで取り上げる試合は異なると思うのですが、私は特にこの3試合が大きなポイントだったんじゃないかなーと。

この③については、あくまで印象ではあるのですが、だからこそ6月に首位に立ってからは一度もその座を明け渡すことがなかったんだと思います。


シーズンに関して主に感じたことは以上の3点です。


明日からいよいよクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが始まります。
本当にCSって制度はいらないとずっと思っているのですが、まぁ、制度で決まっている以上はここで勝たないと日本シリーズに行けません。
短期決戦はシーズンとはまた違う雰囲気があるので、そういう場をあまり経験していない選手が多い中、どのように試合を進めていくかが楽しみですね。


今回はここまでにしておきます。