だそうです。
「ソーシャルゲーム」(以下、「ソシャゲ」)はSNSを基盤としてプレイするゲームで、古いものでいうとmixi上で一時期ブームになっていた「サンシャイン牧場」みたいなものです。なので、スマホが流行り出した頃のトップスター的な存在であった「パズル&ドラゴン」(通称:パズドラ)なんかは厳密に言うと「ソシャゲ」ではなく、LINEを基盤としている「ツムツム」の方が「ソシャゲ」の分類になるのかなーなんて思うのですが、正直この辺は曖昧になっているような気がします。
ここでは一括りに「スマホゲーム」と言うことにしておきます。
20代男性会社員・Aさんは今年の夏まで複数のソシャゲをプレイしていたが、この秋にすべて“引退”したという。
「移動中の暇つぶし感覚で始めたのに、いつの間にか生活のすべてを支配し出したことがやめた大きな理由です。朝起きたらまず複数ゲームを起動して、ログインボーナスを取得し、デイリーやウィークリーのノルマをこなし、イベントがあれば走る。そんな生活の中で、無理がたたったのか、体調を崩して会社を休むようなこともありました。でも、しんどいにもかかわらず、布団の中でもずっとスマホだけは手放せなかった。その時、これはもう完全にソシャゲに支配されているなと気が付き、もっと時間は有効活用すべきだと引退を決意しました」(Aさん)
さすがにスマホゲームで体調を崩す、会社を休むなんてことにはなったことはありませんが、「あぁ、確かにそうなっていたなぁ…」と共感する部分もあります。
私も気になったスマホゲームをいくつか並行してやっていた時期もあり、朝起きたら順番にログインボーナスをもらい、イベントやキャンペーンをチェックし、その中からやっておきたいものを移動時間や昼休みにやっていました。帰宅後も時間を見付けてはプレイする……という感じでした。
それが段々と面倒になってきて「もういいかなー」と思えるゲームを消していくと結局パズドラとツムツムの2つが残っていたんですよね。
この2つだけは今でもプレイしているゲームなのですが、特にパズドラは2013年6月1日に始めてからは1日も欠かさずにログインを続けています。他にメインでやっているゲームがある時期ですら最低限ログインだけは行い、ログインボーナスをもらっていました。
一方のツムツムは特にログインボーナスもないし(たまに期間限定であるけど)、興味ないキャラクターのイベントの時期は開かないこともあります。
30代男性会社員・Bさんは、ソシャゲでゲームを有利に進められるアイテムやキャラクターを入手するために課金するガチャにハマった。だが、「息切れ」を感じたため、ソシャゲをやめた。
「婚約してお金を貯めなければならないと思っているのに、月5万~10万円の課金が止められませんでした。たとえるなら、終わりがないマラソンみたいな感じで、ずっと走っているイメージ。
課金しないと追い抜かれることに焦り、性能インフレのせいで初期キャラが使えなくなることに涙し、人権キャラ(ゲームを進める上で持っていることが大前提とされるほど重要なキャラ)をガチャで入手できないとついていけなくなり、脱落もしくは苦労することになる……。そんな状況に息切れしはじめていました。
正直よく分からない感覚なのですが、おそらく私の経験から出来上がった、「ゲーム」に対するスタンスもあるのかもしれません。私が初めて「ゲーム」を手にしたのはゲームボーイでしたし、DSが出てくるまでは今みたいに常時オンラインに繋がって他のユーザーの情報が見られるということもなかったし(だから他人を気にする必要がなかった)、そもそもソフトそのものは「買い切り」でした。
強くなるためには「課金」ではなく「レベル上げ」です。三日三晩レベル上げに費やす、なんてこともありました。
そんな経験が蓄積されているからなのか、ゲームに「課金する」ということにどうも抵抗があるんですよね。だから、今までやったスマホゲームには課金したことがありません。別に胸を張ることではないですが、無課金だったからこそ飽きたらスパッとやめられたのかもしれません。
冒頭の記事では「引退」したユーザーの声が紹介されているだけで、実際にどの程度のユーザーが「ソシャゲ離れ」しているのかが数値的に示されていないので真偽は定かではありませんが、生活に支障が出るくらいなら早いうちに「引退」した方が良いのは確かだし、結局何事もバランスが大事だよなー、と月並みなことを思った次第です。
今回はここまでにしておきます。