kmpen148のいろいろ

日常生活の雑感を書き出しています。備忘録的役割。

2019年の巨人について語る〜シーズン前の補強などの話〜

先日、巨人が5年ぶりに優勝を決めました。

久し振りの優勝だったので本当に嬉しかったのですが、私のシーズン前予想は「2位になれれば御の字」でした。
色々と考えたことはあるのですが、大きな理由としては2つありまして、1つは「戦力が整っていない(特に中継ぎ陣)」ともう1つが「チームとして負け癖が付いてしまっている」ことです。
なんともプロに対して失礼ではありますが、昨年のシーズンを見ていて率直に感じたことでした。


昨年のオフ、高橋前監督の辞任に伴い、原監督が3度目の指揮を執ることになりました。
今更原監督の経歴には触れるまでもないと思いますが、私は原監督の時代をずっと見てきたので、現在の巨人を「勝てる」チームに立て直すには原監督しかいないだろうなぁ……と昨年の夏場くらいからずっと思っていました。

そんな中での再就任、非常に嬉しいというか、ワクワクしたのを覚えています。

昨シーズンまでの3年間についても色々と思うところはあるのですが、ここではその思いは封印しておき原監督就任からのことについて書きたいなぁと。



まぁ、まず注目されたことは何よりも大型補強ですよね。

FAでは広島で2年連続MVPだった丸、そして西武からは炭谷を獲得しました。

当然、「またかよ」的な批判は挙がるわけですが、そこに人的補償で長野(広島)と内海(西武)を放出するという事態が発生し、さらには原監督が東海大学(だったかな?)の特別講義で足し算引き算なんて表現をするから、そりゃもう批判がひどいひどい。

一方で私は、この人的補償に関しては予想の範疇だったし、逆に広島も西部も「え、若手じゃなくていいの?」って感じでした。
おそらく将来有望な若手は多めにプロテクトされていたのだろうけど、それでも漏れている若手はいたはずなのに……。


さらに助っ人などの補強も行いました。

昨年にメジャーリーグパドレスで20本塁打を放ったビヤヌエバ、元メジャーリーガーの岩隈、オリックス自由契約になった中島と実績のある錚々たるメンバーを補強しました。
ちなみに、膝の手術を考慮して一度自由契約になっていた上原との再契約も補強と言えるでしょう。

こうしてFAなどで戦力の補強をしていると、これもまぁ毎度のことですが、「若手の育成機会がー」って批判が出てきます。たくさん。
戦力の補強と若手育成についての持論を書き始めると長くなるので、それはまた別の機会に書きたいと思います。


次に注目されたこととしては、首脳陣の一新でしょうか。

コーチ経験のない宮本、元木、鈴木尚を一軍コーチに抜擢し、ファームコーチとして杉内や村田を就任させ、それまでの首脳陣からガラッと変わりました。

シーズン前は選手の補強よりもむしろ、首脳陣にワクワクしていた気がします。

勝手な想像ではありますが、原監督に3度目の監督を任せた意味としては「指導者の育成」も含まれているのだと感じました。


そして、秋季キャンプによる若手の底上げが印象に残っています。

秋季キャンプはメンバー構成が主に若手ですが、この時期から積極的に紅白戦を行っていました。
私の記憶する限り、珍しい試みだったとは思うのですが、若手はアピールに燃えたと思います。

練習も十分にアピールの場ですが、やはり試合でそれらを出せないと意味がありません。昨年のシーズンが終わってから間もない時期に紅白戦を行うことで、この1年間、特に2軍で何を培ってきたのかをアピールする場としてはまたとない機会だったのではないかと思います。


こうしてスタートした第3次原政権ですが、冒頭にも書きましたように、私は「2位になれれば御の字」というのがシーズン前予想でした。

その理由の1つを「戦力が整っていない」としましたが、特に第2次原政権時代で中継ぎ陣の柱であった山口鉄と西村、先発陣を引っ張っていた杉内、足のスペシャリスト鈴木尚、打線の主軸であった村田と当時の中心的な選手が軒並み引退してしまいました。

そして、その穴を埋めるはずのFA選手(陽岱鋼や森福)がほぼ総崩れ、抑えが不在、若手も岡本と吉川尚がやっと出てきたくらいで、結局坂本・阿部・菅野に頼るしかないというチーム状況でした。

当時の私の心境としては「いくら実績豊富な原監督とはいえ、この状況は丸が加入したところで優勝は無理だろうなぁ……」でした。
いや、今考えると大変失礼なのですが、同じ気持ちの巨人ファンはそれなりにいらっしゃったのではないでしょうか。

ましてや、野手陣は丸を筆頭に、炭谷、ビヤヌエバ、中島とそれなりの補強をしたのに、投手陣は抑え候補でクックを獲得したものの、肩に不安がある岩隈、膝の手術明けの上原と年間通して活躍できるか未知数な補強しかしていませんでした。

ある意味では、投手陣は今いるメンバーで確立していくという表れなのかなぁ……なんて思いもしましたが。


まぁ、こんな感じで昨オフは割と話題の中心にいた巨人ではありましたが、私個人としても非常にワクワクとシーズンを待つことができたと思います。

シーズン前のことなのにこんなに書いてしまいました。シーズン入ってからの思いは次回にします。