kmpen148のいろいろ

日常生活の雑感を書き出しています。備忘録的役割。

最近読んだ本について

 9月ももう1週間が過ぎようとしています。……月の最初に記事を書くときは毎回こんな出だしになっていますね。


 先日、Amazonの読み放題にキャンペーン価格で1年振りに加入しまして、それまでずっと枯れかけていた読書欲が復活し、自分の中では割とハイペースで何冊か読み終えました。

 今回は2ヶ月分のキャンペーン価格で、大体1ヶ月が経つ頃なので、読んだ本をリストアップして簡単にコメントを残しておこうと思います。

  • 原田マハ『さいはての彼女』角川文庫、2013年。

 作者の原田氏の作品は過去に『楽園のカンヴァス』(新潮文庫、2014年)だけ読んだことがあって、西洋絵画を題材にした作品を多く書いている印象でした。

 しかし、本作はそれらとは全く関係のない、人間の「再生」を描いた短編集。まぁ、可もなく不可もなくという感じでした。正直最後の1話はいらなかったような気がします。

  • 井上真偽『恋と禁忌の述語論理』講談社文庫、2018年。
  • 井上真偽『その可能性はすでに考えた』講談社文庫、2018年。
  • 井上真偽『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』講談社文庫、2018年。

 作者の作品を読むのは初めてですが、非常に面白くて立て続けに読みました。どれも1日半くらいで読了。

 『恋と〜』は主人公が論理学を得意とする美しい叔母に、自らが経験した殺人事件を話し、そしてそれを推理した探偵の論理が正しいのかを見極めてもらうという、ある意味「安楽椅子探偵」のミステリー小説です。

 この叔母は論理学に長けており、各事件の探偵の推理を論理学の視点から「検証」していくのですが、それが実に興味深い。私は論理学を学問的に学んだことはなく、途中途中で現れる数式?記号?やらを理解することは難しかったんですが、それを説明している内容はなかなかに楽しかったし、知的好奇心がくすぐられましたね。


 他の2作品はタイトルからも分かるように続き物です。主人公は上苙丞(うえおろじょう)という探偵で、彼は探偵なのに「奇蹟」を信じており、それを証明するために事件の仮説を全て否定していく……となんだかよく分からん立場なのですが、仮説を反証していく過程はやはり楽しかったですね。

 これらも結局論理学に近いものがあるせいか、私の知的好奇心にマッチしていた作品でした。

 ちなみに『恋と〜』だけは独立した短編集ですが、1つの物語の中に上苙丞が登場します。

  • 望月智之『2025年、人は「買い物」をしなくなる 次の10年を変えるデジタルシェルフの衝撃』クロスメディア・パブリッシング、2019年。

 正直書くことはありません。2025年って根拠もよく分からないし、ふーん、という感じでした。

 道尾氏の作品で初めて読んだのは『向日葵の咲かない夏』(新潮文庫、2008年)でした。内容はほとんど覚えていないけれども、衝撃的な作品だったことだけは印象に残っています。読み終わった後に「今まで読んでいたのは何だったんだ…」と。

 それはさておき、本作はホラー?ミステリー?の短編集です。読者によって見解が分かれそうな結末のものが多く、私もいまいちピンと来なかった物語はネット上の考察なんかを読んで納得していました。

 それにしても不気味な雰囲気が漂う話が多かったですね。

  • 小倉銀時『アラジン』Kindle、2019年。

 出版社の作品紹介ページが見当たらなかったので、電子書籍での自費出版?みたいなものなんでしょうかね。

 とはいえ、しっかりとした長編作品で、いわゆる勧善懲悪の王道っぽい内容だったけれど、楽しく読むことができました。


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 今回は小説を中心に読み進めています。意外と小説も読み放題の対象になっているのですが、全然読んだことのない作者が多いですね。ちなみに、2ヶ月で99円のキャンペーンだったので、もう十分に元は取れている気がします。


 今回はこんな感じです。
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