kmpen148のいろいろ

日常生活の雑感を書き出しています。備忘録的役割。

懐かしのあの青春マンガを読み返しました

 いやー、もうすっかり夏ですね。夏。

 今年の7月の祝日は変則的になったおかげで4連休です。なかなか外出しにくいこのご時世、こういう連休には気になるマンガを電子で買うなりして一気読みしたくなります。まぁ、毎回読みたくなるマンガを見つけられるわけではないので、買っている作品を再読したり、別のことをしたり……と。


 今回はですね、とうとう買ってしまいましたよ。正直いずれは買おうと思ってたんです。

 私の世代周辺の方々にとってはラブコメの原点とも言えるような作品で、青春そのもの。多くの男子中学生(発売当時、私は中2でした。)がこんな高校生活を送りたいと妄想し、登場人物の美少女で派閥ができて議論を交わし(自分の観測範囲)……そう、あの作品です。

 同世代の皆様にはもうお分かりでしょうか。あの作品です。







いちご100%


 こんなに焦らした書き方しなくてもお分かりでしたよね、はい。


 1巻の発売が2002年、最終巻(19巻)の発売が2005年ということで、まさに中2〜高2という青春時代真っ只中の作品でした。当時ももちろん欠かさずに単行本を買って何周もしていましたが、時は流れ、社会人になって1人暮らしをする際に売ってしまいました。今思うとなぜ売ってしまったんでしょうね。

 別に完全に忘れていたわけではないですけど、「もう読むことはないかな…」なんて気持ちだったんだと思います。あの頃の気持ちはあの頃のままにしておきたいという。


 だがしかし。
 再読したい気持ちが勝り、この機会にまとめ買いしました。

 当時の思い出補正は抜きにしても、やっぱり良い作品でした。


 いやね、今こうして読み返すと設定ガバガバのところありますし、(少年コミックがゆえ?)展開が早いところもあるし、まぁ、悪く言ってしまうと「ご都合主義」も多いです。
 ただ、それらを加味しても、メインキャラクターは個性的だし、サブキャラクターにもそれなりの特徴があってそのやり取りが楽しいし、何より「あぁ、こんな青春時代送ってみたいなぁ…」って思える作品です。


 あ、ここからは『いちご100%』の内容を知っている前提で書いていきますので、細かい設定は省略します。ご了承ください。


 ということで、あらすじ云々はまるっと割愛しますけど、主人公の真中淳平と主に3人のメインヒロインが繰り広げるラブコメです。メインヒロインがみんな個性的で可愛くて、この辺はぜひ読んでいただきたいとは思うんですけどね、主人公の真中はそんな彼女たちになぜかモテてしまうんですよ。まぁ、ダメ主人公がなぜか複数のヒロインにモテる……ラブコメの王道って感じですな。

 そんな真中はヒロインたちへの気持ちに揺らぎつつも、「誰か」をなかなか決められずにそれぞれの気持ちへ応えられない……「ザ・優柔不断」みたいなだらしない男子です。当時は「うわー、こんなんになりたくねー」みたいに思っていました(キャラとしては嫌いではなかったが)。


 しかし、こうして読み返すと、いち高校生がこんな可愛い女の子3人に気持ちをぶつけられたら1人に決めるのは難しいよなぁ……むしろ、大いに悩んで、時には間違えながら高校生活を謳歌すりゃいいんじゃないの、なんて思います。え、私の高校生活?聞かないでください。


 さて、そのメインヒロインたちが、西野つかさ東城綾北大路さつきの3人で、当時は友人同士で誰派かよく話し合ったものです。

 ちなみに私は当時から、そして読み返した今もやっぱり、西野つかさ派です。私の中にアニメ・マンガの好きなヒロインランキングがあるとしたら、1位は灰原哀名探偵コナン)なんですけど、2位は西野つかさになると思っています。

 もちろん他のヒロインにもいいところはありますし、これだけ巻数の長い作品で途中フェードアウトもなく最後まで出続けているとそれなりに愛着も湧きます。が、それらを差し置いてもやはり西野は揺らがなかったですね。


 私のことはさておき、ストーリー上は正直3人のうちの2人、西野と東城のどっちを真中が選ぶのかというのが色濃く出ていて、北大路はそれを引っ掻き回す立ち位置かな、と。ただ、3人の中では北大路が真中に対して一番積極的で、かつ色仕掛けも行うキャラだったのでそれなりにファンも多かったんじゃないかと思います。


 そんな状況だったので、真中が最終的に誰を選ぶのかが争点になっておりましたが、最後は結局西野を選びました。
 私を含む西野派歓喜、東城派ブチギレ、北大路派以下他女子派「え、そっち?」みたいな反応だったと思います。当時友人にも東城派がいて、すっげー不満を漏らしていたことを思い出します。確かにね、真中の夢とかの軸は東城がきっかけだったけれども。そして東城を突き動かす原動力も確かに真中だったけれども。うん、分かりますよ。

 それくらい賛否両論のあった結末でしたが、作者の真意は置いといても、本当に恋愛はタイミングも大事な要素だってことが分かります。東城が高校3年の合宿でちゃんとした形で告白していればきっと結ばれてまた違った結末になっていたでしょう。いや、まぁ、北大路はここに至るまで散々告白的なアピールしまくっているけど、それはね、ほら、うん(北大路派に◯されそう)。

 その後、東城もちゃんとした形で告白はしますが、時すでに遅し……。それよりも前に西野が、物語の最初で真中に告白されたように懸垂しながら告白するという渾身のアタックで真中の心を射止めてしまっていました。

 今回読み返して、この対比はうまかったなぁ、と。東城は東城で中3の頃からずっと真中のことが好きで、いい雰囲気になることもあったのに引っ込み思案が故に結局気持ちを伝えられずに、最後の告白も教室のドア越しという、まさに東城らしい告白、そしてタイミングでした。
 その一方で西野も悩みはするけど行動するときはスパッと行動して、いつも真中を引っ張り上げていたように、最後の告白も西野らしい見事なものでした。 


 んー、まだまだ書きたいことあるけど、昨日最終巻を読んだ勢いで思いつくままに書いたのでまとまりませんね。
 自分と同年代の方々には共感まではいかないにしても、きっとそれぞれにこの作品の良さを語れる何かを持ち合わせていることだろうと思っています。私のただの願望です。引かないでください。


 今回はこんな感じです。
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