kmpen148のいろいろ

日常生活の雑感を書き出しています。備忘録的役割。

『兄の嫁と暮らしています。』を一気読みしました

 ここ最近、いやもう割とずっとなんですけど、去年ほどの読書欲が湧かずに全然本を読んでいません。一応、仕事の昼休みに『サピエンス全史 上下合本版』(ユヴァル・ノア・ハラリ、河出書房新社)を少しずつ読んでいて、でもこれは読書欲云々というよりも習慣みたいな感じですかね。


 その一方で、漫画の読書欲は結構あって、以前『いちご100%』を読んでから、まずは、同じく河下水希氏の作品で『あねどきっ』と『初恋限定。』(ハツコイリミテッド)を立て続けに読みました。

 『初恋限定。』は全4巻で、昔は1〜2巻くらいは読んだ記憶があるんですけど、結局最後までは読んでいなかったんですよね。

 登場人物それぞれの恋愛物語がオムニバス形式になっていて、最初のうちは誰と誰が恋愛関係で……というのが分かりづらくちょっと混乱しますが、途中からは慣れてくると思います。
 その中で、土橋という表情をあまり変えないクールな子がいて、「あぁ、昔読んでたときはこの子が好きだったな」なんて記憶も蘇ってきました。

 
 もう1つの『あねどきっ』は全3巻。
 主人公(中学1年)が父親の長期出張のために1人暮らしをすることになってしまった日に、道端で見知らぬお姉さん(高校2年)と出会いなぜか一緒に暮らすようになる……という、これだけ読むとエ◯漫画なんじゃないかって設定ですけど、安心してください、少年コミックですよ。

 まぁ、少年コミックらしくご都合主義、ラッキースケベありな作品ですが、ちょっと考えさせられることもあり、なかなか面白い作品でした。これも昔1〜2巻は読んだような気がするんですけど、ほとんど覚えていませんでしたね。


 そして、最近ついに読みました、というか買ってしまいました、『兄の嫁と暮らしています。』を。
 前々から知っていてガンガンオンラインで読んでいたこともあったんだけれど、単行本の方も買いたかったんです。ただ、紙で買うか電子で買うかを迷い続けていて放置していました。それが最近、ヨドバシで電子の1巻が期間限定価格になっていたので、とうとう電子で買うことにしました(後々、紙でも買うかもしれませんが。)

 一度電子で買ったおかげで割り切れたのか、最新巻(10巻)までまとめ買いをして、この前の3連休で読み終えました。

 いやー……ガンガンでも読んでいたから内容は大方知ってはいたけれど、改めて読んでもやっぱり辛い?重い?何という言葉がいいんでしょうかね、言い表せる語彙力が私にはありませんよ。


 主人公の岸辺志乃は幼い頃に両親を亡くし、さらには兄・大志も亡くしており、その兄の嫁である希と一緒に生活をしております。物語は志乃の兄が亡くなってから半年経った頃から始まり、主に志乃と希の関係を描いていく……というものなんですけどね。
 希は優しいお姉さん、志乃はお姉さん思いの良い子って感じなんで、表面上は仲の良い義姉妹に見えるんです。ただ、やはりお互いに内に抱えているものというのがあり、それを面と向かって言えないからすれ違いが起こってしまう…。

 なんつーか、所々でお互いに前向きになって精神的にも噛み合ったかのように見えて、やっぱりまたネガティブな思いが湧いてすれ違って……の堂々巡りが続いていて、本当にどこに落ち着くのか想像つかないんですよね。

 一方で周囲の人々はみんな優しいので、これまでも2人の関係に少なからず影響を与えていましたが、今後もどのように絡んでいくのか楽しみですね。特に、志乃の高校の先生で大志と希の高校時代も知っている目時先生なんかが意外なキーマンになるんじゃないかなーなんて予想しています。


 とまぁ、ちょこちょこと読んでいて重苦しい?気持ちになる展開もあるけれど、基本は志乃と希のやり取りはもちろん、志乃と同級生のやり取りなんかも微笑ましいので非常に面白い作品です。今後の展開を楽しみになっております。


 印象に残った台詞を2つほど。
 1つ目は、志乃が今やっている勉強に意味があるのか的な発言をしたときの目時先生の言葉。

そんなの自分の進路の幅を広げるためだろう
大学に入るためだけみたいに言う先生もいるが違うぞ
いつかやりたい事ができた時にそのための知識がないから
諦めるとか苦労するとかつまらんだろ

(1巻、93ページ)

 いいですね。物語ではこの言葉をきっかけに志乃が勉強に対して前向きになりました。


 もう1つは、志乃が家でバイト合格の電話を受けて希が喜びますが、志乃はバイトが決まっただけでまだ何も始まっていないと謙遜します。その時の希の言葉。

新しい事始めようとする時はね
思ってるよりずうっとエネルギー使うんだから
だから すごい

(4巻、69ページ)

 そうなんです。始まってしまえばいいんですけど、それを始めるまでがなかなか大変。気持ち的にも。


 こんな感じです。
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